当社がマレーシアの案件で最初に確認するのは、対象者がどうやって移動しているかです。この国では、住まいから出て戻るまでのほとんどが車での移動になります。歩いている人を追う場面は、実際にはほとんどありません。ここでは、現地で確認している立場から見た移動の事情をまとめます。
01街の中の移動と、そこから分かること
| 自家用車 | 駐在されている方の多くが持っています。会社が用意する場合もあります。行動の記録は駐車場の出入りが起点になり、車種と番号が分かっていれば確認は早く進みます。ご相談の際にお伝えいただきたい情報の筆頭がこれです。 |
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| 配車サービス | 都市部では普及しており、車を持たない方も移動に困りません。当社にとっては条件が変わります。乗り換えが容易なため経路が読みにくく、行き先も直前まで分かりません。 |
| 鉄道 | クアラルンプールにはLRT・MRT・モノレールがあります。駅の構内は人が多く、確認しやすい場所です。ただし駅から先は徒歩か車になるため、鉄道だけで一日が完結する方は多くありません。 |
| 徒歩 | 暑さと歩道の事情から、長い距離を歩く習慣がありません。歩いている区間があれば、そこは目的地が近いということです。例外はジョージタウン(ペナン)の旧市街で、道が狭く車が入れない区画があります。 |
経路を一本に決めない理由
クアラルンプールの渋滞は朝夕に集中し、日によって差が大きく出ます。同じ経路でも所要時間が倍近く変わることがあります。ある日の行動から「この道を通るはずだ」と決めて配置すると、外れた日に何も取れません。当社は複数の経路を想定して人員を置きます。マレーシアの案件で人数が要るのは、この事情によります。
02街から街への移動にかかる時間
マレーシア半島部は高速道路が整備されており、車で移動できます。東マレーシア(サバ州・サラワク州)はボルネオ島にあるため、空路になります。
| KL ⇄ イポー | 車でおよそ2時間半。日帰りの往復ができる距離です。ご家族が把握していない移動が起きやすい範囲でもあります。 |
|---|---|
| KL ⇄ ペナン | 車でおよそ4時間、空路で1時間ほど。橋と空路の両方で入れるため、どちらで入るかで確認の起点が変わります。 |
| KL ⇄ ジョホールバル | 車でおよそ4時間、空路で1時間ほど。半島の南端です。 |
| KL ⇄ マラッカ | 車でおよそ2時間。週末の小旅行の行き先になります。 |
| KL ⇄ ランカウイ | 空路で1時間ほど、またはフェリー。便数が限られるぶん、日程が分かっていれば到着を押さえられます。 |
| KL ⇄ コタキナバル | 空路で2時間半ほど。ボルネオ島サバ州です。 |
| KL ⇄ クチン | 空路で1時間半ほど。サラワク州は到着時に州独自の入境審査があります。 |
所要時間は目安です。半島部の高速道路は、連休や祝祭日の前後に大きく混雑します。
空路の街は、確認しやすい
意外に思われるかもしれませんが、空路でしか入れない街のほうが確認は組みやすくなります。便数が限られ、到着の時刻が絞れるためです。日程さえ分かっていれば、当社は先に現地へ入って待つことができます。逆に車で行ける範囲は、出発の時刻も経路も自由なので、追う側の負担が大きくなります。
03シンガポールとの行き来
ジョホールバルとシンガポールは、二本の橋で結ばれています。車、バス、鉄道で渡ることができ、通勤や買い物のために日常的に行き来している人がいます。マレーシア側に住み、シンガポール側で働くという生活の形も一般的です。
通過にかかる時間は、時間帯によって大きく変わります。朝夕と週末は混雑し、同じ車列にいても審査を抜ける順番が前後します。ここが確認する側にとっての難所です。一組の人員で追いかける形をとると、渡った先で必ず見失います。当社がジョホールバルの案件で最初から二国に人員を分けるのは、この理由によります。
また、この街では「国外へ出た」こと自体に意味がありません。日常の行動だからです。当社が見るのは、渡った先で誰と何をしていたかです。
タイ国境も陸路でつながっています。北部のペルリス州、ケダ州から入れます。
04移動が、日数と費用を決めます
マレーシアの調査費用が「何を調べるか」ではなく「どこまで動くか」で決まるのは、ここまで書いたとおりの事情によります。同じ内容の確認でも、クアラルンプール市内で完結する案件と、島や東マレーシアへ渡る案件では、かかるものが変わります。
逆に言えば、ご依頼者が持っている情報しだいで費用は下がります。車種と番号、勤務先の位置、よく行く場所、渡航の日程。このうちひとつでも分かっていれば、想定する範囲が狭まり、置く人数が減ります。ご相談の際に、思い出せる範囲でお聞かせください。

