MyKad(マイカード)は、マレーシアの国民IDカードです。12歳になると全員が取得し、以後は身分を示す基本の書類として使われます。マレーシアの方とやり取りをする中で、この名前を聞いた方もいらっしゃると思います。当社にも「MyKadの写真を送られたが、これで相手を確かめられるのか」というご相談が入ります。
01MyKadに記載されている内容
| 氏名 | マレーシアの氏名は、父称(父親の名前を含む形)を用いることがあり、日本の姓名とは構造が異なります。表記の揺れも生じます。 |
|---|---|
| 身分証番号 | 12桁の番号です。生年月日と出生地に対応する部分を含む構成になっています。 |
| 住所 | 登録上の住所です。実際に住んでいる場所と一致しているとは限りません。 |
| 顔写真 | 取得時のものです。更新の頻度は高くないため、現在の姿と印象が違うことがあります。 |
ICチップが搭載されており、行政の手続きや一部の決済にも使われます。国民生活の基盤になっている書類です。
02日本人が現地で持つ身分証との違い
MyKadは国民が持つものなので、日本人は持ちません。マレーシアに滞在する日本人が身分を示すのは、パスポートと、滞在の資格を示す書類です。駐在の方は就労の許可、ロングステイの方はその制度に基づく資格を持っています。
ここが、ご相談の際にしばしば混乱を生む点です。相手が日本人であれば、MyKadを持っていないのが当然です。「MyKadを見せられた」という話が出てくる場合、相手はマレーシア国籍の方か、あるいはその書類そのものを確かめる必要がある、ということになります。
03「MyKadの写真を送られた」というご相談について
信用してもらうために身分証の画像を送る、というやり取りは実際にあります。ご相談として当社に入るのも、この形が大半です。
まずお伝えしているのは、画像そのものは、相手が本人であることの証明にはならないという点です。他人のものである可能性、加工されている可能性が残ります。画像を受け取ったことで安心する材料にはなりません。
そのうえで当社が確認するのは、送られてきた情報と、現地の実際が合っているかどうかです。名乗っている会社が存在するか、その住所に実体があるか、話している経歴と生活が矛盾していないか。この確認は資料と現地の実態から行うため、相手に伝わることはありません。照会する先が相手ではないためです。
マレーシアには個人情報保護法(PDPA)があり、登録された個人の情報は正面から開くものではありません。当社は、身分証の番号から個人の情報を引き出すという形の依頼をお受けしていません。確認は、公開されている情報と現地での実態から行います。
04相手について確かめたい場合は
マレーシアの方、あるいはマレーシアにいるとされる方について、話の内容が実際と合っているかを確認できます。会ったことがない相手でも、送金を求められている段階でも構いません。何から話せばよいか分からない状態でのご相談も承ります。