半年間連絡が取れなかった方について、日本のご家族からご相談をいただいた案件です。クアラルンプールで働いていると聞いていましたが、実際の住まいと勤務先はイポーにありました。手がかりが古い情報だけという状態から、どのように確認していったかをご紹介します。ご依頼者が特定されないよう、日付と勤務先にあたる部分は変えてあります。
01ご相談の内容
| ご依頼者 | 日本にお住まいのご家族 |
|---|---|
| 対象 | マレーシアで働いている40代の日本人男性 |
| 状況 | 半年前を最後に連絡が途絶えた。電話は通じず、メッセージにも返信がない |
| お手元にあった情報 | 1年以上前に聞いたクアラルンプールの勤務先の名前、そのころの住まいの地域、2年前の写真 |
| ご依頼の目的 | 生きているか、生活が続いているかを知りたい。接触は望んでいない |
ご相談の時点で、ご家族は日本の外務省や現地の日本人会にも問い合わせをされていました。事件性を示すものは何も出ていない状態です。ご家族が一番心配されていたのは、事故や病気で連絡ができない状況にあるのではないか、という点でした。
02どう確認したか
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1日目
聞いていた勤務先を確認
まず、ご家族が聞いていたクアラルンプールの会社を確認しました。会社そのものは実在しましたが、その方の在籍を示すものはありません。ここまでは人を動かさずに済む作業です。
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2日目〜3日目
以前の住まいの周辺を確認
1年以上前に住んでいたとされる地域へ人を出しました。すでに転居した後でしたが、この段階で「マレーシアを離れてはいないらしい」という感触が得られました。
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4日目
ご家族から追加の情報
ご家族に、関係なさそうに思えることでも構わないので思い出してほしいとお願いしました。そこで出てきたのが、2年前に「同僚の実家が地方にある」と話していたという記憶です。地名までは覚えておられませんでしたが、範囲を広げる根拠になりました。
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5日目〜7日目
半島部の他都市へ範囲を広げる
クアラルンプールから車で移動できる範囲の都市に絞って確認しました。イポーで、その方が勤務していると見られる場所が浮かびます。
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8日目〜9日目
生活の確認
朝の出勤と夕方の帰宅を2日にわたって確認しました。決まった時間に出て、決まった時間に戻る。生活が続いていることが確認できました。同居している方がいる様子もありました。
03ご報告と、その後
確認できた事実を、日時と場所を並べた形でご報告しました。イポーで働いていること、規則的な生活をしていること、健康上の問題があるようには見えないこと。写真は、外から見える範囲で撮影したものをお渡ししています。
ご家族は、連絡が来ない理由については何も分からないままだ、とおっしゃいました。それでも「生きていることが分かっただけで違う」という言葉をいただいています。その後どうされるかは、当社からは申し上げていません。
この案件でご依頼者に最初にお伝えしたのは、探せない可能性があるということでした。半年連絡がなく、手がかりも古い。実際、5日目までは何も出ていません。当社が範囲を広げられたのは、ご家族が思い出してくださった「同僚の実家」という一言があったからです。
04同じような状況でお困りの方へ
マレーシアで連絡が取れなくなった方について、ご相談を承っています。この案件のように、聞いていた街に住んでいないことは珍しくありません。半島部は車での移動が容易で、転職にともなう転居が多いためです。最後の連絡から時間が経っていても、お断りすることはありません。
お手元にある情報は、古いものでも構いませんので全部お聞かせください。ご自身が「これは関係ない」と思っている話から、生活圏が分かることがあります。

